


私の専門は薬理学で、食物に含まれる成分が脳の中でどのように作用していくか研究しています。学生には「自分自身で考え判断する力」を身につけてほしいと考えて指導しています。私は、大学院生の研究計画についてのアドバイスをしますが、まず自らがトライ&エラーを重ねた実験結果から導いた発想メカニズムを考察して、さらに私とディスカッションする。こうした過程で、着実に自分で考え判断する力が身についていくわけです。
また、大学院生は食物栄養学や薬理学関連の学会で発表します。学会で発表することは、より効率的な計画を立てるようになるだけでなく、食物栄養のスペシャリストとしてのモチベーションを向上させる貴重な教育の場でもあります。
2年間という限られた時間を有効に使って、大学院時代に食物栄養学のスペシャリストとしての専門性を高め、地域社会の食物栄養の指導的役割を担う管理栄養士として活躍することを期待しています。


大学時代は食品から塩の香りを見つけて、生活習慣病である高血圧症の改善につなげていく卒業研究に取り組み、大学院では主に油脂の香りの研究を継続しています。例えば、油脂の少ない鶏のささ身にジューシーさを感じさせる油脂の香りを添加させることができれば、脂質摂取量の軽減につながるわけです。
さらに、油脂の香りによる脂質摂取量の軽減について食品メーカーとの産学共同研究を企画しています。また、修士課程の研究を通じて、エビデンスに基づいた結果を出すために最後まで諦めずに取り組む姿勢は、将来どんな仕事にも活かせると思っています。
この大学院で指導されている先生方は専門分野が幅広いので、自分の興味のある研究に打ち込むことができる環境であり、そこが本大学院の魅力だと思います。