


九州栄養福祉大学は食を通して福祉を実現しようという教育理念を持った管理栄養士養成専門大学として平成13年に開学しました。
人間の健康で幸福な生活、すなわち福祉を実現する上で最も根源的なものが「食」であり、その「食」を守ることが人間生活の基盤であり社会や国家の礎であるという認識に立ち、その礎となる「食医・食の番人」的役割を果たす管理栄養士を開学以来輩出し、管理栄養士の国家試験においても第一期生から現在の七期生まで福岡県内では常に第一位の合格率を上げてきました。九州全体でもほとんどトップの成績を示してきました。
そういう中、北九州市や地元医師会などからの要請を受け平成16年には我が国で最古の歴史を持つ両科(理学療法・作業療法)併設の「労働福祉事業団・九州リハビリテーション大学校」を継承し専門学校九州リハビリテーション大学校を開学しました。この大学校や九州労災病院のある足立(あしだち)山は、その昔平安の都(みやこ)づくりをした和気清麻呂公が足を治したという歴史的伝説の地であり、国の「傷痍者訓練所」や日本で初めての基幹病院としての九州労災病院も設立されてきたリハビリの発祥地であります。この地から斯界にはたくさんの人材が巣立っています。
このたび本学は到来しつつある少子高齢社会の様々な人間福祉の課題に対応するため、この大学校を九州栄養福祉大学と統合しリハビリテーション学部として位置づけこれまでの「食」にリハビリを加えてより一層人々の健康生活を守れる人材養成に取り組みたいと思っています。平成23年からは新たな旅立ちとなります。尚、伝統の九州リハビリテーション大学校名は後に設立予定の『日本リハビリテーション発祥地・九州リハビリテーション大学校記念館』としてその名を残すことになります。
「食」や予防リハビリを含めた「リハビリ」を通して人々を病気や障害、怪我から未然に守り増大する医療費を抑制することは国家社会全体の重要な課題です。目指すは「食とリハビリ」をグローバルな視点で連動的に捉え、直面する課題に応える科学的思考と使命感を持った人材育成です。管理栄養士、理学療法士、作業療法士の専門領域を超えて「健康生活の番人」たる医療人が大切なのです。
彼らはいずれ人々の健康で幸福な生活を守る礎となっていくでしょう。我々は到来しつつある前例のない少子高齢社会という社会構造のより強固な礎を築くべく「食とリハビリ」の連携をはかり教育の相乗効果の発現を願うものです。

労働福祉事業団九州リハビリテーション大学校は、国の医療政策の一環として昭和41年に誕生し、多くの理学療法士、作業療法士を世に送り出してまいりました。
それまで日本になかったリハビリテーションの概念を広めた功績は大きく、わが国のリハビリテーション発祥の地といっても過言ではありません。また、巣立った卒業生は各地の医療機関で指導者的立場にあり、本学の名は全国に轟いております。
その誇るべき教育の伝統をそのまま東筑紫学園に引き継いでいただき、この度はまた大学のリハビリテーション学部設置というところまで尽力していただきました。
関係者一同のひたむきな努力が私どもを上回る情熱で、明日の医療を支える人材育成に結びつくことを心から祈念しております。
この更なる新しい第一歩は、必ずや医療界の輝かしい一歩となるでしょう。
21世紀少子高齢社会に九州栄養福祉大学が食物栄養学部と新設リハビリテーション学部を両翼として大きく羽ばたくことを期待しています。