


食物栄養学部とリハビリテーション学部が併設されることによって、学生たちはこれまで以上の刺激を受けることができます。より幅広い視野を養い、複眼的な思考を身につけることが、卒業後の現場で必ず役立ちます。

九州栄養福祉大学が設立された当時に比べ、現在は管理栄養士の社会的な認知度は高まり、その役割も変化しています。
病気を治療するための栄養指導から、病気を積極的に予防するため栄養指導へと社会のニーズが変化していることを考えると、
管理栄養士育成の食物栄養学部とリハビリテーション学部が併設されることの意味合いは大きいと言えるでしょう。
リハビリテーションの役割もまた、病気やケガの治療から予防を重視するようになっています。
つまり、人々の福祉や健康づくりという観点に立てば、両者の根本的な考え方は同じです。
地域の福祉や健康づくりでリーダーシップをとる管理栄養士は、単に食と健康に関する専門知識を持っているだけでは通用しません。
食と運動の関係や身体の構造・機能に関する知識など、より幅広い専門知識が求められています。
リハビリテーション学部の併設によって、専門領域や視野を広げ、地域社会の期待に応えることができる管理栄養士育成の環境が整ったと、私は確信しています。


人間の身体から考えると、リハビリテーションに欠かせない運動は“出力”であり、管理栄養士が指導する食は“入力”といえるでしょう。
そして、この運動と食のバランスのとれた生活こそが、理学療法士や作業療法士がめざす病気の予防や健康づくりに欠かせないのです。
リハビリテーション大学校が九州栄養福祉大学のリハビリテーション学部として再スタートを切るにあたって、
私たちは豊かな人間性を養うために教養基礎科目を充実させましたが、同時に食に関する新しい科目も設けています。
人間の生活において食べることの意味を問い直しながら、より幅広い視点を持つ療法士の育成に取り組んでいく方針です。
また、本学部は医療・福祉・保健の分野で、北九州の特性を十分に踏まえた情報を地元の方々へ発信できる基地でありたいと考えています。すでに地元企業との共同研究も進行しており、今後は産学官が一体となったケアをテーマに積極的に取り組み、本学部の知的資源の地域還元を推進していきます。