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たとえ障害が残っても、いかにして家庭や地域、職場に適応した生活を作り上げていくか。
その視点を持って一人ひとりの患者さまと向かい合う本学の卒業生たちは、医療の現場で高い評価を得ています。


学生時代のクラスは一つのことをみんなで一緒にやっていこう、いろんな情報を共有しようという雰囲気があって、それが職場で役立っていますね。病院でも作業療法士だけでなく、ドクターや看護師、ソーシャルワーカーなど多職種の方たちと一緒に患者さまを支えていかないといけないので。私はいま退院支援にも少しずつ取り組んでいますが、やはりソーシャルワーカーと作業療法士が一緒になってやることの大切さを感じています。退院するまでの病院内での患者さまの活動状況を知っているのは作業療法士ですから、そういった情報の共有は必要ですし、例えば患者さまが一人暮らしをする場合、部屋の環境や状態などを作業療法士の視点で見ていくことが欠かせません。その方にとって、どのような環境が生活しやすいのか、リラックスできるのかを考えたり、また相談相手としてそばにいることで、一人ひとりの社会復帰のお手伝いをもっとやっていきたいですね。



学生時代の病院実習で精神疾患に興味を持つようになり、現在は認知症の患者さまを中心に作業療法を行っています。記憶障害の方には園芸や音楽など過去の思い出や過去にやっておられたさまざまな経験を作業の中で用いていますが、編み物などは逆に患者さまから教えていただくこともあるんですよ。患者さまの状態は日に日に変化していきます。自分の気持ちをうまく表現できなかった方が言葉や表情で表現できるようになると、本当に嬉しいですね。学生時代に学んだ“患者さまそれぞれの生活歴、どのような環境でどのように過ごしてこられたかを知ることの大切さ”を、いまは痛感しています。そうした生活歴をしっかり理解した上で効果的な作業を提供することが、私たち作業療法士の役割ですから。また、脳卒中などによって身体的な障害を抱えた患者さまも多くいらっしゃるので、これからは理学療法士との連携も密にしていきたいと思っています。