学部のねらい

ABOUT KNWU

社会における多様な知識を有し、福祉を重視した
管理栄養士および理学・作業療法士となる人材の
養成に努める大学です。

食物栄養学部、リハビリテーション学部、こども教育学部の3学部が併設されることによって、学生たちはこれまで以上の刺激を受けることができます。より幅広い視野を養い、複眼的な思考を身につけることが、卒業後の現場で必ず役立ちます。

食物栄養学部

「食を通して福祉を実現する」高い志を持った管理栄養士やデータサイエンティストを目指して

食物栄養学部 学部長 教授

渡邉 啓一

本学部の「食物栄養学科」は、平成13年4月に建学の精神「勇気・親和・愛・知性」を基盤として、食を通して福祉を実現するという使命感を持った管理栄養士を養成するために開設されました。令和7年3月には第21期生を社会に送り出し、総勢2,290名の卒業生を輩出しています。就職率は開設以来100%を維持しており、卒業生は病院、介護施設、保育園、保健所などで管理栄養士として活躍するほか、小学校の栄養教諭や企業の食品管理・開発・企画職など多様な場で能力を発揮しています。また、自ら起業して活躍している卒業生もいます。これらの卒業生たちは私たちの誇りであり、多くの方々に本学で講演いただき、在学生に貴重な刺激と学びを提供していただいています。
「人生100年時代」と呼ばれる現代社会では、単に長生きするだけでなく健康で充実した生活を送ることが求められています。また、昨今の革新的デジタル社会の進展を背景に、様々な領域でビッグデータを収集・分析・解釈し、新たな価値を生み出すデータサイエンスの重要性が高まっています。このような背景を踏まえ、本学部では令和7年4月に「食環境データサイエンス学科」を開設しました。本学科では、食環境や健康に関する専門知識を学び、最先端のAI・データサイエンス技術を修得することで、農業、食品製造、流通、健康管理など各段階で蓄積されるデータを科学的合理性に基づき分析し、課題解決に挑むデータサイエンティストを育成します。
将来、本学部で育った管理栄養士とデータサイエンティストが互いに協力し、持続可能な地域社会や世界の健康福祉の実現に大きく寄与することを期待しています。未来を切り拓く「グローカル人材」として羽ばたく第一歩を、この学部で踏み出してください。皆さんの成長と未来への挑戦を、私たちは心から応援しています。

こども教育学部

全てのこどもたちがよりよく生きるために学び続ける教育者の養成を目指して

こども教育学部 学部長 教授

脇田 哲郎

こども教育学部こども教育学科では、小学校の先生、特別支援学校の先生、幼稚園の先生、保育園の先生になれる免許や資格を取得することができます。しかし、ただ免許や資格を取得するためだけの学部ではありません。本学部、学科の名称は「こども」です。「子供教育学部」でもなければ「子ども教育学部」でもありません。それは、全てのこどもを対象に研究し理解することにこだわっているからです。全てのこどもとは幼稚園や保育園で学ぶ幼児、小学校で学ぶ児童、そして、障害のあるこどもです。また、外国ルーツのこどもや性的マイノリティのこども、不登校のこどもなど様々な状況の中で懸命に生きているこどもたちです。そのようなこどもたちが、これからの時代をよりよく生きるためには、どのような資質・能力を育成すればいいのでしょうか。教師としてどのように関わればいいのでしょうか。学校や園はどうあればいいのでしょうか。このような「問い」を主体的にもち、自ら進んで学修する学生の育成を目指しているのです。
OECD教育スキル局のアンドレアス・シュライヒャー局長は「これからの学校は、仕事や市民参加などの場面において、自分たちのことを考えるだけでなく、共感性をもって他者とかかわっていくことができるような人を育てていく必要がある。」と言いました。このことは正に「筑紫の心」の育成を建学の精神とする本学の教育理念と大きく重なります。
先生の仕事はきつくて大変だという人もいますが、「勉強が分かった。」「鉄棒ができるようになった。」「友達と仲良くできた。」という、こどもたちの小さいけれども尊い喜びに触れることができる職業だと思います。そんなやりがいのある先生になるための学びを本学で深めていって欲しいと願います。

リハビリテーション学部

栄養面にも精通した真の意味で対象者に寄り添える療法士の育成を目指します。

リハビリテーション学部 学部長

石橋 敏郎

PROFILE

教授 修士(地域教育支援)
労働福祉事業団・九州リハビリテーション大学校を卒業後、九州労災病院にて理学療法士として勤務。
その後、本学にて療法士の教育に携わり、2016年4月より本学の教授に就任

 障がいを持って生活されている方は、心身の悩みを抱えながらも可能な限り健やかな日々を過ごしたいと願っておられます。その切なる思いにきちんと応える療法士になるためには、対象者の心身両面の問題を包括的に捉えたうえで、高度な医学的知識と技術に裏付けられた的確なアプローチを選択して実行することが求められます。
 このように真の意味で対象者に寄り添える療法士になるためには、本学の建学の精神である「四つの心」を兼ね備えたうえで、身体の形態と機能の基礎的な知識の理解と修得だけでなく、内面的な精神・心理面にも心配りができ、食に関する栄養面にも配慮できる幅広い教養が求められます。
 本学は医学に関する豊富なカリキュラムの提供はもちろん、管理栄養士を育てる食物栄養学科と協力して、栄養面にも精通したうえで対象者にとって有効な運動や活動を指導できる療法士を育てることを目指しています。
 療法士は自己研鑽を積むことにより、多くの方に希望や勇気を与えることができるとてもやりがいのある仕事です。自然豊かな足立山の麓で、隣接するリハビリテーション発祥地記念館などの歴史にも触れつつ、充実した学生生活をぜひとも本学で過ごしていただきたいと思います。