ブックリレー「私の一冊」
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2021.01.09
目の見えない人は世界をどう見ているのか
目の見えない人は世界をどう見ているのか
タイトル
目の見えない人は世界をどう見ているのか
著者名
伊藤 亜紗
出版年
2015
出版社
光文社新書
今回、ご紹介する本は「視覚障害者がどんなふうに世界を認識しているのか?」をテーマに書かれています。人が得る情報の8〜9割は視覚に由来すると言われており、その情報がない人(見えない人)は、どのように世界を「見て」いるのでしょうか。私は本書の、「視野を持たないゆえに視野が広がる」という言葉がとても印象に残っています。見えることは死角・視点などの縛りを生じさせますが、一方見えないことは死角・視点がないため空間を大きく(立体的に)捉えることができると言及しています。その他にも感覚・運動・言葉に着目し、「どんなふうに世界を認識しているのか?」に関して分かりやすく書かれていますので、興味のある方は是非読んでみてください。
本の推薦者
リハビリテーション学部 理学療法学科 助教
烏山 昌起
からすやま まさき
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