タイトル
夢をかなえるゾウ2
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- 著者名
- 水野 敬也
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- 出版年
- 2021年
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- 出版社
- 文響社
夢をかなえるゾウは1~4まで出版されていますが、どの本も自分をダメと思い込んでいる主人公のもとに、
「見た目がゾウで、話すと関西弁」の「インドの神様(ガネーシャ)」がやって来て、変わった角度から
アドバイスをします。この本は、いわゆる自己啓発本ですが、我儘なのに憎めないガネーシャと主人公の
テンポの良い会話を楽しく読んでいるうちに、人生にとって大事なことに気づき、前向きになれる本です。
ガネーシャに翻弄されながら、様々なミッションをこなしていく主人公は、ある日、ガネーシャに図書館に
連れて来られます。「本を読んだくらいで何が解決するっていうんですか」という主人公に対して、ガネーシャは、
「いや、むしろ本読んで解決せえへん問題なんてあれへんで」と答えます。
この後、ガネーシャがなぜ本で悩みが解決するのかについて理由を説明していますが、その説明は少し乱暴です。
しかし、読んでみるとハッとさせられる人も多いのではないでしょうか。実際には、本が魔法のように悩みをすべて
解決してくれるわけではありませんが、疲れた心の癒しになったり、本の中から解決の糸口が見つかったりと、
解決に向う原動力になってくれます。そのことに気づく言葉が書かれています。
この話は、夢をかなえるゾウ2に書かれていますが、興味を持った方はぜひ1から読むことをお勧めします。
本の推薦者
食物栄養学部 学科長・教授 楠瀬 千春
くすのせ ちはる