タイトル
老師と少年
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- 著者名
- 南 直哉
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- 出版年
- 2009年(新潮文庫刊)
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- 出版社
- 新潮社
1時間あれば余裕をもって読める短い問答である。
作者は曹洞宗の僧侶だ。小説にでてくる多感な少年は若い頃の私にそっくりだ。
二人の対話は第六夜あたりから佳境にはいる。第六夜は南氏の欲望論が色濃くでているので、しばらく立ち止まって考えてほしい。
全夜のタイトル(本文にはない)をつけてみた。
前夜「ぼくが死ぬってどういうこと?」
第一夜「生と死の選択」 第二夜「ぼくはだれ?」 第三夜「人間って何?」 第四夜「ある聖者を訪問」 第五夜「ある隠者を訪問」
第六夜「欲望に対する答えを断念せよ」 第七夜「自分は自分ではない」
後夜「大切なのは答えではなく、答えがわからなくてもやっていけることだ」